運命を変えた1978年と二重まぶた手術の決断
ジャッキー・チェンの取り巻く環境が劇的に変わったのは、彼がシーゾナルフィルム社にレンタル出向して、キャリアの停滞を打破するためにプロデューサーのウン・シーユエン(呉思遠)と出会った時期です。
そこで袁 和平(ユエン・ウーピン)監督と組んで、これまでのカンフー映画のストーリーの定石である「仇打ち」を覆し、ジャッキーの演じたかった明るいコミカル路線を取り入れた「スネーキーモンキー蛇拳」「ドランクモンキー酔拳」が大ヒットしました。

整形したのはいつ?なぜ整形したのか?
ジャッキー・チェンが二重まぶたの整形をしたのは、1978年の傑作『スネーキーモンキー 蛇拳』や『ドランクモンキー 酔拳』より前、1977年の武侠映画の出演時からです。
カンフー映画が空振りとなり、ローウェイ監督は武侠映画へ舵を変えました。
「ファイナルドラゴン」「成龍拳」「飛龍神拳」では現在の顔立ちになっています。
まだ整形間もない頃で、ややはれぼったい目元ですね。

これらの撮影前に、ジャッキーは二重まぶたにする切開法を受けたと言われています。
ローウェイという大監督の下で、カンフー映画で再デビューをしたもののヒットせず、くすぶっていたジャッキーには華がなく、スター性がないのは「細い目元」とみなされたようですね。
せっかく整形して挑んだ武侠映画ですが、全くヒットしませんでした。
ジャッキーの整形については、さまざまな説があり、どれが真実なのか?定かではありませんがご紹介します。
ローウェイ監督の意向?
ジャッキー・チェンの自伝「I AM JAKIE CHAN」には「二重まぶた整形」の記載がありました。
ローウェイプロダクション入社した時に身体検査をして、ジャッキーの顔について、マネジャーのウイリー・チャンに言及したそうです。

「ウイリー!彼の歯を直さなきゃ。書いとけよ」
「ついでに君の目もどうにかしなければならない、観客は大きな目が好きだ!目を大きく
する手術がある。ウイリーそれも書いておけ」
僕はグッと詰まった「手術?」
引用:I AM JAKIE CHAN
映画での見映えをよくするために、ローウェイ監督の意向で整形をしたのでしょうか?
当時は売れない俳優であったので、その意向に従ったのでしょうか?
呉思遠(ウン・シーユン)がすすめた?
近年のことですが、ジャッキーがブレイクした「ドランクモンキー酔拳」「スネーキーモンキー蛇拳」のプロデューサーであった呉思遠が中国・浙江衛星テレビバラエティーでのオーディション番組で呂一杰(リュ・イージエ)さんの演技を見て絶賛して、ジャッキーの目元整形について発言していました。

「目が小さすぎ。二重にすればいい。ジャッキーだって僕の指示で二重にしたんだ」と、いきなり暴露。トーク絶好調のン監督はさらに続けて、「ジャッキーは二重にしたから大ブレイクしたんだ」
ジャッキーをブレイクさせた立役者である呉思遠プロデューサーのぶっちゃけた発言には驚きましたが、果たして真相はどうなのでしょうか?
「醜い」と言われ、自らの意思での整形をした?
ローウェイ監督は、「成龍」としてデビューしたもののなかなか芽が出なかったジャッキーを武侠路線へシフトし、出演させました。
台湾の武侠小説家の古龍(ル・ルン)の原作を映画化し、脚本も古龍が担当しました。
しかし、古龍はジャッキーを気に入らなかったようです。
ジャッキーが24歳の頃、台湾の時代小説家、古龍はジャッキーを醜いと言ったのだ。
自分の時代小説の主役にジャッキーは向かないとさえ言ったのだ。
彼は口論せずに整形外科医に行った。そして一重まぶたを二重にしたのだ。引用:ケイブンシャ「ジャッキーチェン大百科」
古龍は自分の作品にはイケメンを採用したい意向があったようですね。
一重で目が細いジャッキーは気に入らなかったようで、「醜い!」と言ったそうです。
古龍からみたジャッキーには役者としての華がなかったようにみえたのかもしれません。
いずれも、ジャッキーが当時所属していた会社の上層部や監督から、「お前の目は細すぎてスター性が欠けている」「今の顔では主役は張れない」「喜劇俳優になれ」と冷酷な言葉を投げかけられていて、悩み抜いた末に決断したと思われます。
- 「二重」にしたのは、1977年頃と思われる。
- 「二重」にしたのは「一重」のままでは、華がないと言われていたから
- 俳優としてのステップアップのために「二重」にした。
整形後の「表情の豊かさ」
二重にしたことで、ジャッキーの目は大きく、そして丸みを帯びるようになりました。これが、彼の代名詞となる「困ったような顔」「おどけた表情」「驚いた時の大きな目」「痛みの表現」を強調することに繋がりました。
本当にコミカルな演技をしているジャッキーは、活き活きとしており本来の持ち味が活かされいますね。
それでいながらも、本格的なアクションでも本領発揮もする、まさにジャッキーの理想が叶った
路線のシフトに大成功しました。

無愛想な格闘家から、誰もが応援したくなる「近所のお兄さん的ヒーロー」へと、顔の印象が劇的にアップデートされたのです。
この「整形という名の戦略」は、アジア全土、そして日本での爆発的なジャッキー・ブームを支える大きな要因となりました。
3. 【検証】年代別・ジャッキーの顔の変遷
ここでは、ジャッキーの顔がどのように変化してきたのか、主要な時代ごとに整理してみましょう。

ジャッキー・チェンは二重まぶたにした上に、自らが志願していたコミカル路線で活路を見出し、大ブレイクを果たして現在に至っております。
しかし、整形をしたのは俳優としてのキャリアアップであると思われます。
- ジャッキーが二重まぶたにしたのは、映画俳優としてのキャリアアップのため。
- 決して自身の見栄や好感度アップではない。


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